熨斗(のし)について
- 熨斗(のし)とは
- 熨斗(のし)とは、一般的には慶事における贈り物や贈答品に添える飾りのことで、本来は「熨斗鮑(のしあわび)」という、鮑の肉を薄く削ぎ、火のし(現代でいうアイロン)で平らに伸ばしたものを乾燥させたものを和紙などにくるんで贈り物に添えたのが始まりだとされています。
熨斗(のし)といえば、水引が印刷された紙と思いがちですが、実は、のし紙の「右上部分にある飾り」の部分を指します。
【熨斗鮑(のしあわび)】
四方を海に囲まれた日本では、昔から海の幸に恵まれ、特に鮑は重要な食物で、神事のお供え物(神饌=しんせん)として用いられてきました。鮑を平たく伸ばした後、かつらむきに長く切りのばし、天日干しされた熨斗鮑は、栄養価が高く長持ちすることから、中世には武家の出陣や帰陣の祝儀に用いられ、戦場の貴重な保存食となり、江戸時代には長生き長持ちの印と重宝がられ、祝事や慶事の儀式に高価な贈答品として用いられるようになりました。
- のし紙について
- 時代の移り変わりと共に熨斗鮑を、水引や熨斗鮑が印刷された慶事に用いられる「掛け紙」を「熨斗(のし)紙」と呼ぶようになりました。本来であれば「慶事には 熨斗紙」「仏事には 掛け紙」と呼ぶのが正しいとされていますが、今では慶弔問わず「のし」または「のし紙」という言葉が使われています。
古くは、反物や陶器・装飾品などの贈り物の際には熨斗を掛けることが常識となり、熨斗鮑が生ものであることから、かつお節や生魚などの贈り物には付けずに贈るとされています。
- のしの掛け方について
- のしの掛け方には「内のし」と「外のし」と種類があります。
【内のし】・・・「品物→のし掛け→包装」とのし紙を隠すスタイルになっており、控えめな印象のため、内祝いや仏事では内のしをお選びになる方が多くいらっしゃいます。
【外のし】・・・「品物→包装→のし掛け」の順にするため贈る目的や差出人がひと目でわかるので、お年賀や引っ越しの挨拶品などは外のしが良いとされています。
水引について
- 水引とは
- 水引とは、ご祝儀袋や不祝儀の際にもちいる飾りを指し、贈答品のつつみ紙などに掛けられる帯紐のことです。
水引の起源の古くは、飛鳥時代・遣唐使の小野妹子(おののいもこ)が隋から帰還した際に、同行した答礼使が持参した貢物に紅白の麻紐が結ばれており、その後、紅白の麻紐を宮廷への献上品に結んでいたと言われる説や、室町時代・日明貿易の際に、輸出品を他の品と間違えないように区別するため、すべての輸入品の箱に紅白縄を付けていたものを日本が勝手に誤解し、贈答品に紅白縄を付けるものだとされた説や、古い時代・海賊からの魔除けや航海の無事を祈るため縄に塗っていた黒色が変色して赤色になっていたため縁起が良いものとされる説などがあります。
水引の語源も同様に諸説ありますが、紙で作られた紙縒り(こより)が元の紙の状態に戻らないようにするため、糊水を引いて乾かし固めたとする説と紙縒り(こより)を着色した水に浸して引くように色を染めたからとされています。
- 水引の色について
- 一般的に使われる「水引の色」は以下のとおりです。
【赤白】・・・祝い事全般に用いられます。紅白は下記の通り特殊な水引のため、一般的に紅白の水引と呼ばれているもののほとんどは赤白の水引の誤用です。赤は魔除け、白は神聖で汚れがないという意味があります。
【紅白】・・・皇室の祝い事にのみ用いられます。用途の特性上、販路も限られるため、一般に目にすることはほとんどありません。紅色の水引は赤い染料を使用して染めてはいますが、染め上がった水引は玉虫色と言われる濃い緑色をしている。
【金銀】・・・結納や結婚祝いには金と銀の水引が用いられます。長寿祝いや褒章受章祝いなど結婚以外でも一生に一度のようなお祝い事には使われることもあります。地域によっては赤白と同様のお祝い事に用いられる事があります。
【金赤】・・・神札や門松飾りなど、特殊な用途にのみ使われます。
【黒白】・・・お香典やお供えなどの仏事に用いられます。欧化政策において喪の色に「黒」を使用するようになった明治以降より使用されています。
【黒銀】・・・黒白に同じ。
【黄白】・・・関西方面・北陸地方では不祝儀の色として用いられます。黄色は黒の次に尊い色とされていることからといわれています。
【双銀】・・・女性が香典を出す際やキリスト教形式の時にも用いられる。
【双白】・・・双白の水引は、香典など、神事で用いられます。
【青白】・・・古い時代には仏事に用いられたが、現代においてはほぼ用いられることはありません。
- 水引の結び方について
- 【りぼん結び(蝶結び・花結び)】・・・開くことを目的とした結び。何度も結び直すことができることから「何度あっても良い」の意味で使用します。※結婚祝いを除く慶事や贈答品に利用されます。
【結び切り(本結び・真結び)】・・・固く締めた結び方であり、一度ほどいてしまうと簡単に結ぶことが出来ないため、「一度きりで二度と繰り返さないように」の意味で使用します。※結婚祝い(結婚記念日を除く)や弔事、病気見舞いなどに利用されます。
【あわじ結び(あわび結び)】・・・古くからある水引の基本の結び方です。慶事・弔事・神事・仏事すべてに用いられる結びで、利用目的によって水引の色を使い分けます。
【あわじ返し】・・・あわじ結びの変形。大きな品物や重い品物を結ぶ際に使用される。寄りを返す波に例えて、良いことが幾重にも重なるようにという意味を持ち、婚礼時には使用しません。
【輪結び】・・・「縁を切らない」ということから余った水引を切ることなく輪にして結ぶ水引です。すべて滞りなく丸く納まるようにという意味で、特に婚礼に好んで使用されます。
- 水引の紐本数について
- 五行陰陽説の中では偶数は陰数、奇数は陽数とされています。慶事には奇数の5本で結ぶのが基本となり、3本は5本を簡素化したもので、7本は5本を丁寧にしたものとなります。9本は奇数ですが「苦」に通じるので、縁起を担ぎ用いられることはありません。
結婚のお祝いに使用されている10本結びは偶数として捉えず、両家5本ずつと考えます。倍数の二重の陽結び、そして両家が手と手を結び合っていることから数の十から充分に満ちていることを意味し、婚儀に用いられています。
弔事の場合は、2・4・6本の偶数を使用します。
熨斗表書き一覧
のし表書きには以下のようなものがございます。ご参考ください。
熨斗サンプル
弊社で使用している「熨斗(のし)」のサンプルです。ご参考ください。
【仏事】熨斗(のし)※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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無地【黒白】 / 表書き【志】 |
無地【黄白】 / 表書き【志】 |
胡蝶蘭【黒白】 / 表書き【志】 |
胡蝶蘭【黄白】 / 表書き【志】 |
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黒蓮【黒白】 / 表書き【志】 |
蓮カラー【黒白】 |
蓮モノクロ【黒白】 |
鏡のし【水引なし】 |
【お祝い】熨斗(のし)※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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蝶結び |
結びきり |
葉っぱ |
フルール |
【出産内祝い】熨斗(のし)※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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蝶結び |
Thank You リボン |
うま |
バブル |
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出産 男子(男の子用) |
出産 男子(男の子用)写真入り |
出産 女子(女の子用) |
出産 女子(女の子用)写真入り |
仏事挨拶状・お礼状見本
弊社で使用している「挨拶状」「お礼状」のサンプルです。ご参考ください。
●巻紙(奉書)タイプ -- 格調高く、礼儀に則した一般的な挨拶状
●二つ折りタイプ・はがきタイプ -- 簡易型の挨拶状
包装紙サンプル
【仏事】包装紙※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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雲竜 |
しゃくやく |
菊 |
式部 |
花かすみ |
【お祝い】包装紙※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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ピンク |
ネイビー |
レッド |
ハニームースブルー |
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ハニームースピンク |
なごみ |
ハーブリーフ |
パーチェ |
【出産内祝い】包装紙※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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うめ |
クローバー |
オネスト |
バースセレブレーション |
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黄ぐま |
アンティーク |
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メッセージカード
お祝い・出産内祝いメッセージカードサンプルです。
【お祝い】メッセージカード※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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【自由文】メッセージカード |
【定型文】結婚内祝 |
【定型文】婚礼引出物 |
【定型文】出産内祝 |
【定型文】新築内祝 |
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【定型文】快気祝 |
【定型文】一般挨拶 |
【定型文】お礼・内祝い |
【定型文】退職祝い |
【定型文】結婚祝い |
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【定型文】お母さんへ |
【定型文】お父さんへ |
【定型文】還暦祝い |
【定型文】古希祝い |
【定型文】仏事挨拶 |
【出産内祝い】メッセージカード※ 画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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アニマル(グリーン) |
アニマル(ピンク) |
みずたま(ブルー) |
みずたま(ピンク) |
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エンジェル(ブルー) |
エンジェル(グリーン) |
エンジェル(ピンク) |
エンジェル(イエロー) |
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ステッチ(ブルー) |
ステッチ(グリーン) |
ステッチ(ピンク) |
ステッチ(イエロー) |
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バブル(ブルー) |
バブル(グリーン) |
バブル(ピンク) |
バブル(イエロー) |
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香典返しの豆知識
- お香典・香典返しとは
- 【香典(こうでん)】… 亡くなった人の霊前に供える金品のことをいいます。
お香典は香典袋に入れて、通夜あるいは告別式などの葬儀の際にご遺族へお渡しするものです。
【香典返し(こうでんかえし)】… 香典返しはその際いただいたお香典のお礼のことをいいます。
- お香典返しはいつ頃するのですか?
- 新潟市およびその周辺の場合は、平均するとご逝去されてから1ヵ月前後が多いようです。
また、お住いの地域によって風習・慣習が異なることもありますが、四十九日法要を終えられてからお返しする方もいらっしゃいます。
※全国的には四十九日(五十日祭)が終わってからという地域が多いようです。
- 忌明けの日を「49日」ではなく「35日」とする地域もあります。
- 通例では、「故人をゆっくり送る」ということで「四十九日」に忌明けを行いますが、亡くなられた日が月末などで四十九日の忌明けが3ヶ月間になる場合や、四十九日という言葉の語呂が「始終苦が身に付く」とよくないことで「三十五日」を忌明けとされる地域もございます。
宗派によって定められている場合もございますので、法要をお願いするお寺様にご相談されるとよろしいかと思います。
香典返しは忌明け後に差し上げるものになりますので「49日」または「35日」に合わせて用意しておきましょう。
- いただいた御香典に対してどのくらいのお返しをしたらいいのですか?
- 目安としてはよく言われる『半返し』が多いようです。
いただいた御香典の半分の金額を出し、そこから御通夜・御葬儀でお渡しした『即日返しの金額』を引いた金額を目安にされると良いかと思います。
※即日返しとは・・・小さな紙袋に入った御通夜セット(2,000円~2,500円前後) のことです。
【即日返しを2,000円とした場合の一例】
頂いた金額が10,000円・・・定価 2,500円~3,500円前後の品
頂いた金額が20,000円・・・定価 7,500円~8,500円前後の品
頂いた金額が30,000円・・・定価 11,000円~13,000円前後の品
頂いた金額が50,000円・・・定価 20,000円~23,000円前後の品
上記は品物の定価としてご参考ください。
もちろん返礼品には正解というものがございませんので、あくまでも目安としてお考えください。
- 「即日返し」と「会葬御礼」の特徴
- 「即日返し(当日返し)」とは、本来は御葬儀が終わった後、三五日もしくは四十九日法要などに合わせ頂いた香典金額に応じ御礼のお品をお送りすることが一般的です。しかし、葬儀後に香典返しをするには、記帳の整理やお送りする商品の選定など、葬儀後のご家族にとってはとても大変なこととなりますので、お通夜・告別式の場で感謝の気持ちを込めてお香典返しをお渡しするものを『即日返し』といいます。
葬儀当日に直接お渡しするもので、葬儀後の家族にかかる記帳の整理や発送手続きなどの負担を軽減します。感謝を込めて手から手にお渡ししますので、本来の香典返しの意味合いにもかなったものとなります。
【特 徴】
(1)当日に香典返しが済むため、御葬儀後のご家族の手間を軽減することが出来ます。
(2)当日お一人ずつ直接お渡しできることで、記帳漏れやご住所間違いなどが無くなります。
(3)当日に手渡しができるため配送料がかかりません。
(4)会葬人数が多い場合にお勧めです。
※ただし、高額なお香典をいただいた方へは後日その金額やお付き合いの程度に応じてお返しをします。
【目 的】
商品にお礼状と香典返しの挨拶状をセットし、会葬者様がご焼香をした後にお渡しするものです。香典返しを当日に行うといっても、香典をいただいた全ての方に同じ商品をお渡しするものであり、香典袋を開け金額を確認してお礼をするのではありません。一般的に\2,500~\5,000の商品を用意し、香典金額1万円までの方を当日に終わらせる目的で行います。
「会葬御礼」とは、お通夜・御葬儀などにお参りいただいた方々へ、感謝の気持ちを伝えるものです。
お礼状やお清め塩、荷物にならないコンパクトな品物などを1つにまとめて、会葬いただいた方にお渡しいたします。
※お清め塩は宗教宗派によってお付けしない場合もあります。
会葬御礼とは本来、わざわざお時間を割いてお参りに来て下さる行為に対する御礼であり、お香典に対する御礼ではありません。お通夜、葬儀の際に会葬御礼のみをお返しする場合は、後日あらためてお香典返しをするのが一般的といえます。
【特 徴】
(1)いただいた金額やお付き合いの程度を考慮しながら、個別に相手様へのお礼をすることが出来ます。
(2)落ち着いてからのお返しができるため、バラエティに富んだ商品のお礼が出来ます。
(3)家族葬や少人数会葬の場合は、お香典をいただく相手様のこともよくわかるので後日改めて個別のお礼が出来ます。
【目 的】
商品にお礼状をセットし、会葬者様がご焼香をした後にお渡しいたします。会葬御礼とは、字のごとく、会葬(お参りいただくこと)への御礼となるため、お香典の有無に関係なく全ての会葬者へお渡しする事が本来の意味でもあります。
- 香典返しにしてはいけない品物(タブーとされている品物)はありますか?
- 香典返しにおいてお返ししてはいけないタブーとされているものに「四つ足生臭もの(お肉・お魚」「慶事を連想するもの(お酒・昆布・かつお節)」などがあります。地域によっては「忌明け後」を意味する「四十九日」まで「四つ足生臭もの」を控えるところもあります。
ただし、お肉・お魚も「生」であることをいいますし、昆布・かつお節についても「昆布だけ」「かつお節だけ」でなければ、詰め合わせセットに入っているものを気にされる方は少ないようですが、ご年配の方やしきたりを重んじる方にとっては「非常識」であると不快な思いをされる方もいらっしゃいますので、避けた方が無難かと思われます。
また最近では、お香典返しの金額がわかってしまうからといった理由で「商品券」でお返しする方も少なくなってきたようです。
以下は品物が持つ意味として一例をあげておきますので、商品を選ぶ参考にしてください。
陶 器・・・死後は土に還るという意味で個人を偲ぶ。
漆 器・・・不幸を塗り潰す。
繊 維・・・清め、悲しみを覆い包む。
洗 剤・・・不浄を洗い流す。
食 品・・・後に残らず無くなるので、不幸が及ぶのを消す。
金 物・・・光物で魔除けになる。
- どんな品物が一般的に多いのですか?
- 全般的には「繊維類(タオル類や毛布など)」や「食品類(お茶・のり・コーヒー・椎茸など)」が多いようです。
日々使われる「洗剤」や「食用油の詰め合わせ」なども「いただいても困らないから」という理由で先様には重宝されているようです。
また、「故人が好きだったもの」や「思い出の品」を香典返しとして「故人が生前、好きだった○○をお送りさせていただきました。少しでも故人を偲んでもらえればと思います。」といったお手紙を付けてお返しされる方もいらっしゃいます。
最近では先様に選んでいただく「カタログギフト」のご利用も増えました。カタログギフトの中には「生のお肉・お魚」「お酒」なども載っていることもありますが、受け取った方が選んで申し込む分にはタブーにはならないでしょう。
- 複数の方から連名でお祝いをいただいた時のお返しは?
- 会社やご友人から数人でいただくケースもよくあります。
人数の多い場合は、皆さんで召し上がることのできる「お茶・コーヒー・お菓子」などをお返しする方が多いようです。
少人数または代表の会葬者が「個人の香典を預かってきた」という場合には、個別に香典返しをしましょう。
複数の方からいただいた香典で名義が会社名義や組合名義であった場合、福利厚生や慶弔費といった形で経費とされていることもあり、その場合一般的にはお返しは不要とされています。ただし、お休みを頂いたことや心配していただいた御礼として、皆さんで召し上がることのできるお菓子など用意したほうが丁寧でしょう。
- 生前、お見舞いを頂いた場合のお返しは?
- 療養中にお見舞いをいただき、さらに御香典をいただいた方へ別々にお返しする方は少なく、またお亡くなりになった場合にはお見舞いのお返しは考えないという方もいらっしゃいますので、そのような場合は御香典のお返しにお気持ち分を若干足した金額の品をお返しする方が多いようです。
お見舞いのお返しは、個々のお宅でお付き合い程度によって変わることもございます。
また、挨拶状とは別に『お見舞い御礼カード』をお付けすることで失礼にはあたらないかと思います。
※ヨシハラギフトでは、『お見舞い御礼カード』のほか『供花・弔電・供物カード各種』なども無料サービスとしてご用意しております。
喪中の豆知識
- 喪中とは
- 「喪中」とは、ご家族など近親者がお亡くなりになった際に、その死を悲しんで一定期間、喪に服すことをいいます。
喪中期間は別称として「服喪期間」「忌服期間」ともいい、「忌」と「服」の2つの期間からなりたっています。かつては「忌」の期間は家の中にいて、穢れがうつらないよう、外部と接触を避け、「服」の期間は故人への哀悼の気持ちを表す期間とされ、慶事への参加は辞退し、喪家から慶事を行うことを避け、その昔は、外出する時には喪服を着用して出かけていたという時期になります。
喪中の期間を過ごすことで、近親者を亡くした喪失の状態から少しずつ立ち直り、日常生活に戻ることができる大切な期間でもあります。
また、忌明けの四十九日までを「忌中」、一周忌までを「喪中」とよんでいることが一般的でもあります。
- 喪中期間は血縁関係によって異なりますか?
- 喪に服す期間に含まれるのは一般的に「二親等」までとされています。
零親等(配偶者)一親等(親・子・子の配偶者・配偶者の親)」は1年間
二親等(兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹・孫・孫の配偶者・祖父母・配偶者の祖父母)は3ヶ月間 とされています。
通例は、二親等まで1年間喪中としている方が多く、同居家族であれば二親等でなくとも喪に服すことがよいでしょう。
- 「年賀欠礼状(喪中はがき)」とは
- 「年賀欠礼状(喪中はがき)」とは、一年を通して近親者に不幸があった場合に喪に服しているため新年のご挨拶を欠くことを伝える挨拶状のことをいいます。「年賀欠礼状(喪中はがき)」を出すタイミングは、先様が年賀状を購入する前に届くように出すことが望ましいとされ、毎年、年賀状や年始の挨拶を交わしている方へは「11月中旬~12月初旬」に届くように準備することをお勧めいたします。
当店でもご用意がございますので、お気軽にお尋ねください。
- 年末に不幸があった場合、年賀状はどうしたらよいでしょうか?
- 「年賀欠礼状(喪中はがき)」は11月中旬~12月初旬に先様に届くのが望ましいのですが、年末にご不幸があった場合、年賀欠礼には間に合いませんので、年賀状は出さずに、松の内(元旦から7日まで:正月の松飾りを立てておく期間をいいます)までに出せなかった年賀状の返礼に使われる「寒中お見舞い」を出されることをお勧めいたします。
寒中見舞いとは、本来、暑中見舞いと同じような季節の挨拶状でしたが、もらった年賀状への返事として使われるようになったものです。
使われ方としては
(1)もらった年賀状への返事
(2)喪中の人への寒中見舞い(喪中はがきへの返事)
(3)喪中にもらった年賀状への返事
(4)喪中と知らずに年賀状を出したときのお詫び
が一般的となり、松の内(1月7日)があけてから立春(2月4日)まで。投函は1月末までを目安にします。
年賀欠礼はがき同様、毎年、年賀状や年始の挨拶を交わしている方が対象となります。こちらもご用意がございますので、お気軽にお尋ねください。
- 「年賀欠礼はがき」を出した方からお香典をいただいた場合のお返しについて
- 「年賀欠礼はがき」で不幸を知り、お香典やお供えなど持ってこられる方もいらっしゃいます。
その場合にもいただいた「半額返し」のお返しをすることがよいかと思います。その際は感謝の「御礼状」を添えられることをおすすめいたします。
各種礼状につきましてもご用意がございますので、お気軽にお尋ねください。
法要・法事の豆知識
- 法事とは
- 法事(ほうじ)とは、法要(僧侶にお経をあげてもらうこと)を行い、そのあとの食事の席(御斎=おとき)を設けるまでの行事全般をいいます。
- 法要とは
- 法要(ほうよう)とは、亡くなった人への冥福を祈り、ご自宅やお寺で供養をする仏教行事(お経をあげてもらう)のことです。
※お寺で法要をする場合は、お供え物などをお寺にご確認ください。
- 年忌法要(ねんきほうよう)とは
- 年忌法要とは、定められた年の祥月命日(しょうつきめいにち)に行われる法要のことをいいます。
死後満一年目を一周忌、翌年の二年目を三回忌とし、その後死亡年を含めて数え、七年目に七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌まで行うことが一般的です。それ以降は、五十回忌、百回忌となり、その後は五十年目ごとに法要を行います。
※祥月命日に行うことが一番ですが、当日に行うことが難しい場合は、その日より前の日に行うのが一般的とされています。
※祥月命日とは・・・故人が亡くなられた月日と同じ月日のことをいいます。
- 法事までに何をすればよいでしょうか?
- まず、お寺様にご都合を確認し、法事の日取りを決めたら、そのあとに御斎の会場の手配をします。
次ぎに参列される方へ案内状を送ります。遅くても2ヶ月前から準備されたほうが宜しいかと思います。
※当社では、案内状を無料でお作りしております。
- 参列された方には、何を用意したらよいでしょうか?
- 一般的には、引き出物・式菓子・おこわをお付けする方が多いようです。
- 引き出物としてどんな商品を付けたらよいでしょうか?
- タオル類、食品などの詰め合わせ(のり、椎茸などの乾物類)、鮭の味噌漬けや、最近では【選べるカタログギフト】も人気がございます。
- 引き出物にはいくら位の商品を付けたらよいでしょうか?
- 一般的には2,500円~3,000円の商品が多いようです。
- 引き出物のほかに付けるものはありますか?
- 2,500円~3,000円のお菓子(式菓子)をご用意する方が多いようです。
そのほかにはおこわやお供え用のお饅頭などがございます。
- お渡しする商品に、お清めの意味を持つものはありますか?
- 陶 器・・・死後は土に還るという意味で個人を偲ぶ。
漆 器・・・不幸を塗り潰す。
繊 維・・・清め、悲しみを覆い包む。
洗 剤・・・不浄を洗い流す。
食 品・・・後に残らず無くなるので、不幸が及ぶのを消す。
金 物・・・光物で魔除けになる。
挨拶状・礼状の豆知識
- 忌み言葉について
- お悔みの手紙やあいさつ状で気をつけたい言葉に「忌み言葉(いみことば)」があります。忌詞、忌み詞、忌言葉ともいいます。
これは、不幸・不吉を連想する言葉のことをいい、ご不幸があった方へは使用してはならない言葉でもあります。
【主な忌み言葉】
「四(4)」、「九(9)」…「死」「苦」をイメージする言葉
「死」「死ぬ」「死亡」…そのままの意味を持つ言葉
「重ね言葉」…「かえすがえす」「重ね重ね」「くれぐれも」「しばしば」「重々」「たびたび」「たまたま」「次々」「時々」「どんどん」「日々」「ますます」「またまた」「みるみる」「わざわざ」 など。
その他にも…相次ぎ、飽きる、浅い、焦る、褪せる、忙しい、痛い、おしまい、落ちる、衰える、終わる、欠ける、悲しむ、枯れる、崩れる、消す、壊す、冷める、去る、しめやかに、捨てる、葬式、絶える、散る、倒れる、弔う、とんでもない、流す、無くす、亡くなる、涙、冷える、病気、降る、仏、ほどける、滅びる、負ける、短い、病む、破る、敗れる、割る、悪い、失う、返す、帰る、切る、切れる、断る、裂ける、出す、逃げる、放す、離れる、ほころびる、戻る、別れる、繰り返し、繰り返す、再度、再び など。
【言い換えの表現】
また、忌み言葉でも言い換えて使うと失礼にはあたらないこともありますので、忌み言葉を避けて使わなければならない場合には「たまたま=偶然」など言い換えた表現を使うことをおすすめいたします。
「終える=お開きにする」「かえすがえす=幾度も、多くの」「帰る=失礼する」「くれぐれも=どうか、十分に」「死ぬ、亡くなる=ご逝去される」「たびたび=いつも、よく」「最後に=結びに」などです。
- 句読点について
- 年賀状や賞状、あいさつ状などには「、」や「。」などの句読点を付けないことが多々あります。
句読点は明治に入るまで使われておらず、学校で子どもが読み書きをする際に文章が読みやすくなるようにと使われ始め、大人に対する文章に句読点を付けるということは「相手を子ども扱いにしている」と失礼にあたることから使用しないといった説があります。
また、句読点には「文章を切る」という役割があるため、慶事のあいさつ状では「縁が切れないように」、弔事のあいさつ状では「滞りなく済みました」という意味をこめ、句読点を使用しない場合があります。
- 挨拶状は必ず付けますか?
- 香典返しを贈る(四十九日の忌明け後)際には、あいさつ状を添えられることが一般的です。
昔は、香典返しを喪主が直接先様へ出向き挨拶を返していましたが、現代では遠方の方含め、配送を利用したりすることで直接出向く機会が少なくなってきたことで、口頭で述べる挨拶の変わりに「無事に法要が済みました」の思いと報告を兼ねてあいさつ状(お礼状)を添えることが通例となりました。
当店でも各種ご挨拶状をご用意させていただいておりますので、お気軽にお申し付けください。
- 挨拶状の書き方について
- 香典返しの挨拶状の場合には、遺族を代表して感謝を伝える手紙となりますので「喪主の名前」を記します。
喪主以外の遺族が香典や年賀状などいただいた場合の返事には喪主の名前ではなく、個人の名前で返事をされることが多いようです。
また、文末に「差し出した日」を書くことが基本ですが、忌明けより日が経ってから香典をいただいた場合の香典返しの場合にはあえて日付を省くケースや「○年○月」とされる方も多いようです。
初盆に関する豆知識
- 初盆とは
- 亡くなった人の四十九日法要を超えて「初めてのお盆」を迎えることを「初盆」といいます。
地域によっては「初盆」=はつぼん・ういぼん、「新盆」=にいぼん・あらぼんと呼称があるようです。
初めて迎えるお盆といっても亡くなった方の四十九日法要が済んでからの、初のお盆ということになります。例えばお盆の数日前に亡くなった場合には翌年が初盆になりますし、場合によっては四十九日法要を終えてすぐに初盆という事もあります。
お盆の供養は毎年行われますが、初盆は亡くなってはじめての里帰りとなりますから、盆棚と呼ばれる祭壇や盆棚(精霊棚)を設けて盆提灯などの華やかな飾り付けをして盛大に行われるのが一般的のようです。
- お盆とは
- お盆とは、先祖の精霊をお迎えし供養をする期間をいいます。また、お盆には先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるとも考えられており、家にお迎えしともにひと時を過ごして、ご冥福をお祈りし、先祖の霊を供養をします。
地域によってお盆の期間は、旧暦と新暦によって7月15日前後か8月15日前後に大きく分かれていますが、全国的にもっとも多いのは、8月13日から4日間の期間をお盆としているようです。
先祖の供養についても、地方や宗派によって風習が大きく異なるのも特徴です。
一般的には13日に迎え火を焚いてお迎えし、16日の送り火であの世にお送りします。その間に、お墓参りをしたりお供えをしたりします。地域によっては盆踊りなどの行事がある所もあるようです。
- お盆の由来について
- お盆の正式名称は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」または「盂蘭盆(うらぼん)」といい、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経が由来であるとされています。
釈迦の弟子である目連(もくれん)は、神通力で亡き母が地獄で逆さ吊りの刑をうけていることを知ります。なんとかして母を救うことができないかと、釈迦(しゃか)に教えを乞いました。そこで釈迦は「旧暦の7月15日(現在の8月中旬ごろ)に多くの高僧を心から供養すれば、三途の苦しみから救えるでしょう」と伝えます。そして目連は言われたとおりに実践したところ、母親は無事に往生することができた、というところから来ています。
これが日本に伝わり、旧暦の7月15日に、先祖の恩に感謝して、お墓参りや迎え火などのお盆の行事がはじまったといわれています。
盆とは文字どおり、供物を置くための容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となって、盂蘭盆と混同されて合わさったともいわれております。実際に精霊を「ぼんさま」と呼ぶ地域もあるようです。
※「うらぼん」という言葉については、あまり聞きなれない言葉ですが、サンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」からきているといわれています。ペルシャ語で霊魂を意味する「ウラヴァン」が由来だという説もあります。
- 「迎え火」と「送り火」について
- お盆の行事として代表的なものに「迎え火」「送り火」がありますが、「迎え火」は盆の入り、「送り火」は盆明けに行われます。
「迎え火」は先祖の霊が現世に帰ってくるときの目印となります。13日の夕方か夜に行われるところが多いです。
迎え火は家の門口や玄関で行う場合もあれば、お墓で行う地域もあり、オガラ(皮をはいである麻の茎)を焙烙の上に折って燃やすのが一般的とされていますが、現代では、マンションなどで火の扱いが不可能な場合もあるため、提灯を使うこともあります。また、お墓から家まで提灯で明るく照らす地域もあります。
「送り火」は、お盆の間に一緒に過ごした先祖の霊を送り出すものです。15日か16日に行われるところが多いです。
行うこと自体は迎え火と同じで、先祖が無事に帰れることをお祈りします。京都の五山の送り火などもこれに当たります。
「迎え火・送り火」を行うとき、お盆にご先祖様が行き来するための乗り物として「ナスとキュウリの精霊馬」を飾る地域が多くあります。
「キュウリは足の速い馬と見立てられ、ご先祖様が早く帰ってくださるように迎え火の時におきます。送り火の際はご先祖様に少しでも長くともに過ごしていただくためという意味と、お帰りの際に供物をたくさん持ち帰れるように牛に見立てた「ナス」の乗り物で帰っていただきます。
※ 地域や宗派によっては全く逆の意味の場合もありますし、キュウリとナスの風習自体がないところもあります。
- 「お盆」と「お彼岸」の違いについて
- お盆とよく混同されるのが、「お彼岸」です。
お彼岸は3月の春分の日と9月の秋分の日の前後3日間を合わせた7日間を指します。
お盆は、先祖があの世から私たちのもとに出向くのに対し、お彼岸は私たちが先祖のところに近づく、という大きな違いがあります。お彼岸では、お盆のような行事はほとんどなく、お墓参りやお供えなどをすることが一般的です。
お彼岸のお供え物として「ぼたもち」と「おはぎ」が一般的です。
「ぼたもち」が春の花である牡丹、「おはぎ」が秋の花である萩を指しており、時期によって使い分けられていただけで、名前が違っていてもどちらも同じものです。なぜお彼岸のお供え物として使われるようになったかというと、材料の「あずき(小豆)」の朱色に、災難から身を守る除厄の効果があるとされていたからといわれています。
そして「彼岸」という言葉は仏教用語でもありますが、中国やインドにはお彼岸の風習はありません
日本で「お彼岸」が風習として根付いたのは、春に種をまき、秋に収穫する「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」をご先祖様や山神様に祈る風習があったためとされています。
お盆とお彼岸は由来自体異なりますが、どちらも先祖の霊を供養するという点では変わりありません。
出産内祝いの豆知識
- 出産内祝いとは
- 昔は親戚や知人を招いてお披露目をする宴を「内祝い」といいました。現在では我が家(=内)の喜び(=祝い)を、みんなでわかち合うための祝い品を贈ることをさします。
- 内祝いを贈る時期はありますか?
- 産後2ヶ月以内、時間が空いてからの場合は、お宮参りの頃~いただいてから1ヶ月以内が目安です。
産後間もない頃は何かとままならないことが多いので、事前に贈り先のリストアップを行い、何を贈るのか考えておいたほうが良いかと思います。
返礼が遅くなってしまった場合には、お詫びの言葉を添えましょう。
- お返しの目安はありますか?
- 一般的にはいただいたものの半額程度(=半返し)を内祝いとして贈ります。
「目上の方には高価なものを」というのは間違いで、いただいたものより高価な品物はかえって失礼にあたるとされていますので、目上の方やあまりにも高い金額をいただいた場合には1/3程度を目安に内祝いとして贈ります。
あくまでも目安なので、金額にこだわらず喜んでいただけるものを選びましょう。
- お祝いが送られてきた場合のお返しは?
- お祝いをいただいたら、まずは電話や手紙、メールでお礼を伝え、内祝いは産後1ヶ月を目安に贈ります。遅くなってからいただいたお祝いにも同じようにお礼を伝え、その都度個別に贈るようにしましょう。
- お礼状の内容はどうしたらよいでしょうか?
- 贈る相手に合わせたものを選ぶことがベストですが、産後直後は育児に追われて選ぶのが大変だと思います。あらかじめ好みをリサーチしておいたり、年齢層などでいくつかピックアップしておくと選びやすいでしょう。
定番アイテムとしては「石けんや洗剤などの消耗品」「上質なタオル」「スイーツ」など、どなたにも喜んでいただける商品があります。
赤ちゃんの誕生を祝うギフト商品には、かわいいパッケージや名入れギフトもたくさんあります。
- 贈り物に避けた方が良いアイテムはありますか?
- 仏事に用いられる「緑茶」や「刃物」は慶事にふさわしくないと避けられがちですが、弊社扱いのセット商品に「緑茶とお菓子」などの詰め合わせもございますので「緑茶」に関しては現在では気にしなくても大丈夫かと思います。ただし、地域の風習によっては今でもタブーである可能性もありますので「緑茶」を贈られる場合には、ご両親またはご年配の方にご相談されることをおすすめいたします。
また、最近では「カタログギフト」などの利用も増えてきました。受け取った方が選んで申し込む分にはタブーにはならないでしょう。
- 出産内祝いの「のし」の書き方を教えてください。
- のし紙・・・出産内祝いには丁寧な包みとされている熨斗付きをのし紙として選びます。
水引・・・「何度あっても喜ばしいとされる蝶結び」を用います。水引の本数は5本、または少し丁寧な贈り物には7本を使う場合もございます。
のし上・・・濃墨で中央に大きく「内祝」または「出産内祝」と記します。
のし下・・・「子どもの名前」を記します。読みにくい漢字にはふりがなを付けましょう。
※ごく稀に、のし下に「苗字」を入れる方も見受けますが、内祝いは本来こどものお披露目の意味なので「子どもの名前」を記します。
- 複数の方から連名でお祝いをいただいた時のお返しは?
- 会社やご友人から数人でいただくケースもよくあります。
人数の多い場合は、皆さんで召し上がることのできる「お茶・コーヒー・お菓子」などをお返しする方が多いようです。
少人数または代表者が「個人のお祝いを預かってきた」という場合には、個別に返礼をしましょう。
複数の方からいただいたお祝いで名義が会社名義や組合名義であった場合、福利厚生や慶弔費といった形で経費とされていることもあり、その場合一般的にはお返しは不要とされています。ただし、お休みやお祝いを頂いた御礼として、皆さんで召し上がることのできるお菓子など用意したほうが丁寧でしょう。
産後手続きに関する豆知識
- 出生届け
- 赤ちゃんが生まれたら、生まれた日から14日以内に、本籍地、届出人の所在地または生まれた場所(病院など)のある区役所へ提出します。
必要書類は「出生届」と「出生証明書」(この2種類は病院で用意してくれます)。
その際に、「母子手帳」と「届出人の印鑑」が必要です。母子手帳を持っていけなくても手続きをすることはできますが、母子手帳に記載する必要があるので、後日窓口へ持参しなければなりませんので準備をきちんとしておきましょう。
里帰り出産などの場合は、生まれたところの市区町村で提出しても大丈夫です。
- 医療保険の手続き
- 赤ちゃんの保険証を発行する手続きです。パパもしくはママが健康保険、もしくは共済組合の場合には勤務先にて手続きが必要になります。
国民健康保険へ加入している場合は、住民票がある市区町村の役所が窓口です。マイナンバーが分かるものと身分証明書、印鑑、保険証、出生届け提出済みの母子手帳が必要となるので忘れないようにしましょう。
- こども医療費助成の登録(新潟市の場合)
- 新潟市では、0歳から高校3年生の医療費の助成を行っています。住んでいる地区の地方自治体によって異なりますが、赤ちゃんから一定の年齢まで医療費の一部を助成してくれる制度がありますので、自治体に確認して登録を行いましょう。
助成を受けるためには、「受給者証」の発行手続きが必要です。手続きの際には、赤ちゃんの健康保険証、届出人の印鑑、出生届提出済みの母子手帳、普通預金の通帳を持参しましょう。助成システムは、それぞれの地方自治体により異なるので、どのような内容になっているのか確認しておきましょう。
- 児童手当の申請
- 児童手当認定請求書を提出すると、子どもが中学生まで児童手当を受け取ることができます。金額は3歳未満の場合は月15,000円、3歳から中学生までは10,000円です。子どもが3人目の場合、赤ちゃんから小学生の間は15,000円、中学生から10,000円になります。
児童手当の申請は前月末で締め切られるので、誕生日月の月末までに申請をしておきましょう。さかのぼっての申請はできず、月をまたいでしまうと一カ月分の支給が貰えなくなってしまいます。
窓口は住民票のある市区町村の役所ですが、公務員の場合は勤務先です。こちらでもマイナンバーの提示が必要なので、手元に用意しておきましょう。他には、認印、請求者名義の普通預金の通帳です。それぞれの市区町村で必要なものが異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
- 出産育児一時金支給申請書
- 出産育児一時金は、被保険者及びその被扶養者が出産された時に、協会けんぽヘ申請されると1児につき42万円が支給されます。(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合は39万円(平成27年1月1日以降の出産は40.4万円)となります。)
ママが会社員、公務員、船員の場合は勤務先への申請が必要です。ただし、健康保険組合が直接病院に支払ってくれる直接支払制度を出産した病院が導入していれば、個人での手続きは必要ありません。
導入していない場合は、国民健康保険証、マイナンバーがわかるもの、印鑑、母子健康手帳、世帯主の振り込み口座、出産費用の領収・明細の写しが必要です。手続きは住民票のある市区町村の窓口へ行きましょう。
- 予防接種
- 予防接種法に基づき、感染症疾患の発生及びまん延を防止するとともに、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的として、予防接種を実施しています。ワクチンで防げる病気があります。予防接種は適切な時期に受けましょう。
新潟市の予防接種については、出生届またはこども医療費に手続きのときにお渡ししている「予防接種予診票つづり」や「予防接種と子どもの健康」、「新潟市予防接種委託医療機関名簿」を参考にしてください。
【受け方のながれ】
(1) 区役所などで「予防接種予診票つづり」をもらう。
(2) 委託医療機関名簿の中から、予防接種を受ける「かかりつけ医」を決める。
(3) 予防接種を受ける「かかりつけ医」に電話をし、予防接種について問い合わせる。必要な場合は予約をする。
(4) 「予防接種予診票つづり」から受ける予防接種の予診票を切り離し、記入する。
(5) 委託医療機関に予診票と母子健康手帳を提出し、予防接種を受ける。
※変更となっている場合もございますので、各市町村の市役所・役場・保健所・病院・診療所などで事前にご確認ください。
0~4ヶ月の豆知識
- [イベント]お七夜とは
- 生後7日を迎えた赤ちゃんの成長を祝うとともに、名前を付ける命名式を行います。
現在は両家の両親を招いてお祝いする事が多いようです。
- 授乳・オムツ交換・沐浴
- 新生児の赤ちゃんは、2時間おきくらいに授乳が必要です。その後、お腹いっぱいになると眠りについて大体1~2時間ごとに起きて、オムツ替えの時間といったサイクルの繰り返しになります。1日1回は沐浴もしてあげましょう。
この時期は、ご家族の協力がとても大切になりますので、産後のママは無理をせず、疲れた時はご家族が協力して、体を休めるように心がけましょう。
- 母乳が少ない場合は?
- 母乳が足りないと感じた時はミルクで足りない分を補いましょう。哺乳瓶でミルクを飲ませる時も、赤ちゃんを抱き、目を見つめ、話しかけながら飲ませてあげることが大切です。
- 沐浴はいつまで続けるの?
- 育児の中で最もパパが手伝いやすいのが沐浴です。沐浴でしっかりとスキンシップをとり、赤ちゃんもパパも安心感を築いたら生後1ヶ月を目処に湯船デビューをしてみましょう。
- おむつは毎回交換しなければダメでしょうか?
- 新生児の赤ちゃんは1日に15~20回もおしっこをします。しかし、何度もオムツの様子を見るのは大変なことなので“毎回”と神経質にならず、気付いたらすぐに交換するように心がけてください。
- [イベント]お宮参りとは
- 赤ちゃんが生まれてから30~33日目の間に氏神様に参り、長寿と健康を祈る行事です。
日にちは地域によって異なる場合があるので、ご両親に相談してみましょう。
- 2~4ヶ月目に現れる赤ちゃんの行動
- 手足の動きがスムーズになり、生後3ヶ月を過ぎると授乳やオムツ替えの間隔も少しずつ開いてくるようになります。この頃より物を目で追うことや、うつぶせから頭を起こそうとする動きも出てきます。
【代表とされる行動】
追視・・・首の筋肉が発達し、顔を動かして動くものを目で追うことができるようになります。
指しゃぶり・・・手の動きが活発になり、口元に持ってきた指を反射的に吸う行為が見られます。
ハンドリガード・・・自分の手を不思議そうに見つめる行為。自由に動かせる手の存在を認識した成長の証ともいえます。
- 2~4ヶ月目のコミュニケーション
- この頃より「だぁだぁ」「あーうー」といった言葉を発するようになります。赤ちゃんが言葉を発するようになったら「はーい」「なーに」と答えて言葉のコミュニケーションをとりましょう。
また、首がすわってきたらお散歩の機会を増やし外の世界にふれさせてあげましょう。季節にあわせて赤ちゃんとママが快適に過ごせる時間帯を選び、たくさん日光を浴びて体内リズムを調整していきましょう。
この他にも、パパ・ママと触れ合うスキンシップも重要です。オムツを交換する時や沐浴の後になどに赤ちゃんの肌にやさしく触れることで喜びや絆が深まるとされているベビーマッサージなどもおこなっていきましょう。
【ベビーマッサージを避けたほうがよい場合】
予防接種の直後、熱がある場合、水疱瘡・はしか・風疹などの感染症にかかっている場合、湿疹が化膿している場合、体調がすぐれないとき、赤ちゃんがマッサージを嫌がる場合
- [イベント]お食い初めとは
- 「子どもが一生食べ物に困らないように」という願いを込めて生後100日目あたりに行われる儀式です。
地域によって違いがありますので、土地の慣習にならって行うとよいでしょう。
5~7ヶ月の豆知識
- 離乳食の準備
- 赤ちゃんは生後5~6ヶ月を過ぎると、母乳では1日に必要な栄養素を補うことが難しくなってくるといわれています。
赤ちゃんの状態を見て母乳やミルクを与えつつ、1日1回の食事を離乳食に変更してみましょう。
- 離乳食開始の目安
- 離乳食を始める目安として、次のような行動が赤ちゃんに見られるようになったら始めてみるとよいでしょう。
・支えてあげると座れる
・スプーンを口に入れても舌で押し出さない
・首のすわりがしっかりしている
・母乳やミルクでは満足しない
・食べ物に興味を示す
【段階的に離乳食は用意しましょう】
5~6ヶ月「ゴックン期」・・・噛まずに飲み込めるもの・・・10倍粥 など
7~8ヶ月「モグモグ期」・・・口の中でモグモグしながら飲み込めるもの・・・ポテトサラダ など
9~10ヶ月「カミカミ期」・・・歯ぐきでも噛んで食べられる柔らかいもの・・・ 蒸しパン など
- 食べ物アレルギーには注意
- 離乳食を始めるにあたって食べ物アレルギーには注意が必要です。
【代表的な食材】
たまご・・・卵白はアレルギーの原因になる場合があるので、7~8ヶ月を目安に必ず固ゆでの卵黄からスタートしましょう。
はちみつ・・・「乳児ボツリヌス症」発症のリスクがあるので、満1歳になるまでは使用しないでください。
牛乳・・・初めは牛乳ではなく粉ミルクをといて使用します。牛乳は8~9ヶ月頃から加熱をして離乳食に使えます。
※アレルギーは赤ちゃんにとっても大変なことですので、かかりつけのお医者様など相談できる方がいると望ましいでしょう。
- 5~7ヶ月目に現れる赤ちゃんの行動
- 手足の動きをパタパタさせたりと可愛らしい動きから一転して、どんどん動きが活発化してくるころです。
【代表とされる行動】
寝返り・・・仰向けの状態から身体をひねり、自力でうつぶせに転がれるようになります。
歯の生え始め・・・下の前歯から歯が生え始めます。映え始めのムズムズ感で不機嫌になったりすることもあるようです。
おすわり・・・腰の筋肉が発達し、おすわりが出来るようになります。
- [イベント]ハーフバースデー
- 生後6ヶ月の成長の記録としてハーフバースデーのお祝いをする人が増えているそうです。
ここで離乳食デビューをしてみるのも、素敵な思い出になりそうです。
8~10ヶ月の豆知識
- [イベント]初節句
- 女の子は「桃の節句」、男の子は「端午の節句」に健やかな成長を願ってお祝いをします。
生まれた月によっては、この時期に初節句を迎える子もいるので地域の慣習にならってお祝いしましょう。
- 8~10ヶ月目に現れる赤ちゃんの行動
- 手足の筋肉が発達し、思った方向に移動できるようになったり、パパ・ママの声の調子や様子から喜んだり怒ったりなど理解するようになる頃です。コミュニケーションはもちろん、事故防止の注意も必要になる時期です。
【代表とされる行動】
ハイハイ・・・手足の筋肉が発達してきた段階で、ひざと手のひらを使って移動するようになります。
後追い・・・ママの姿を追ってハイハイでついてくるようになります。ママの姿が見えなくなって泣いてしまうことも。
つかまり立ち・・・物につかまり、腕に重心をあずけて立ち上がれるようになります。
- 離乳食の回数を増やしましょう
- 食べ物をモグモグして、ゴックンと飲み込めるようになったらペースト状だった離乳食を徐々に形あるものを歯ぐきでつぶせる固さにしていき、固さに慣れてきたら、回数も1回から2回、2回から3回と徐々に増やしてみます。
ほかの子が既に離乳食を3回にしていたとしても、慌てずに様子を見ながら進めるようにしましょう。
- お口のケア 歯磨きの習慣
- 歯が生え始めてきたらお口のケアを始める頃です。初めは歯磨きに慣れてもらうことを目的に、無理強いはせず軽めに行います。慣れる前にも、ガーゼやお手入れティッシュで拭き取るなどケア習慣を身につけさせることが大切です。
食後に水やお茶を飲ませるだけでも、口中を清潔に保つ効果があります。
- 事故防止
- 部屋の中に低いテーブルや家具があると、つかまり立ちをするようになったり、興味があるものに向かってハイハイをするようになるこの時期は、好奇心や遊びたい気持ちから行動の幅が広がり大きな成長をいくようになります。そのため、思わぬ事故を引き起こすこともありますので、赤ちゃんの成長に合わせて部屋の中を点検しておきましょう。
11~12ヶ月の豆知識
- 母乳からの卒業
- 平均的にこの時期に母乳を卒業する赤ちゃんが多いようです。
ただし、1歳を過ぎても無理に止めさせる必要はありませんので、生活環境や離乳食とのバランスを考え、お仕事の復帰の予定などを踏まえたうえで、赤ちゃんとママの心身の状態からベストなタイミングで行いましょう。
- 11~12ヶ月目に現れる赤ちゃんの変化
- ねんねが多かった赤ちゃんもこの頃になるとお昼寝が1回になり、夜にまとめて眠るようになる子が増えてくるようです。成長にも個人差はありますが、お散歩や外遊びを積極的に取り入れ、食事の時間を決めるなど生活のリズム作りを本格的に始めましょう。
赤ちゃんは周りの大人の言葉や行動から多くのことを学びます。意味もわからず「まんま」と言っても、その時食べ物が出てくれば「まんま=食事」と理解し、要求することも考えられるようになってきます。
- 産後の婦人科検診
- 赤ちゃんのことで自分のことは後回しにしていた1年だと思いますが、妊娠中や産後に大きなトラブルがなかったママも、お仕事の復帰や第2子・3子のためにも検診を受けるようにしましょう。
- [イベント]初誕生
- 満1歳のお誕生日のことです。
両家のご両親を招いてお誕生日会を開いたり、写真館で記念撮影を撮るなど、生後すぐに出来なかったことをする方が多いようです。
- [イベント]一升餅
- 1歳の誕生日に一升分のお米から作られた一升餅を用意して「一生食べ物に困らないように」と願う行事です。
地域によってやり方は様々のようです。